猫本21:『ねこのかぞえうた』★せなけいこ [猫★主役絵本]

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『ねこのかぞえうた』★せなけいこ (図書館本)

ねこたちの切り絵と共に、「にゃーん、にゃん」で終わる短いオリジナルかぞえうたが「ひとつ」から「とお」まで展開する素敵な絵本。

最初は一匹だったねこが、ふたつ~、みっつ~と最後は10匹になり。
登場するねこも、最初は白、次は黒、それから・・・と皆「柄、色、大きさ」が違う。

柄猫は、なにかの包装紙を使ったのでは?(1匹は羊羹の包みぽい・・・)と思うような柄だったりもして。
どうやら長毛種はいないみたい。
頭韻ことばあそびも兼ねた、短い「うた」と背景にもなっていて、何度読んでも飽きません。

全部書き写すわけにはいかないけれど、ちょっと引用しますと。

ひとつ ひとりで ひなたで ひるね にゃーん にゃん

「ひとつ」の「ひ」で綴られている上に、飛んでいるちょうちょの横には「ひらひら」と書かれ、「ぴよぴよひよこ」も歩いている。
もっとも、この「周囲の書き込み」はなぜか「ひとつ」のページだけなんだけど。

ななつ なまずの ながいひげひっぱり なかしたのだれ にゃーん にゃん

ずいぶん強そうなグレイの猫が、なまずのヒゲを引っ張っていて、それまでに登場した6匹は口を開けてそれを見ている。
「むっつ」に出てきた「むかで」がページ端にちょこっと登場しているのも「続いている」ことがわかって面白い。

「うた」だけあって、声に出して読みたくなります。
実際、読み聞かせをしたら、絶対喜ばれそうな絵本なんだけど、なぜか絶版でなかなか見つけられないのが残念。

せなさんの切り絵って、線が角張ったりもしているし、実際の猫の丸みはないのだけれど、なぜか見事に「猫っぽい」カタチをしていて。
表紙の「ねこのかぞえうた」文字に嵌っている猫たちも、「この手の長さは変だ」とか思うのだけど、一匹一匹が魅力的なカタチをしているなあと思う。

すごく欲しい絵本なんだけど、お高いのな~[もうやだ~(悲しい顔)]


ねこのかぞえうた (チューリップえほんシリーズ)

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