猫本2:『キャッテゴーリー』★エドワード・ゴーリー [猫★主役絵本]
『キャッテゴーリー』★エドワード・ゴーリー
エドワード・ゴーリーの絵本は不気味系が多いと思うけど、これは単純に「猫と数字」が並んでいる絵本。
表紙は、猫が「カテゴリー」という単語をいじって「キャッテゴーリー」にしているという遊び心に富んだもの。
可愛いというより、とぼけた感じのユーモラスな猫が、いたずらをしているようにも見える。
中は、様々な表記の「1~50」番という番号と&猫の絵が並んでいるんだけど、解説はおろか、「読む」文章、「何をしているのかを説明する単語」すらまったくない。
猫は、一つの番号に対して一匹ずつで、一輪車に乗ったり、ハシゴにはまっていたり、ボートに乗っていたり、なぜか上から降ってくろ花瓶のようなものを見上げていたりする。
ページ同士にはつながりがあるような、ないような・・・。たとえば、「上から花瓶」のモチーフは、何度か現れる。
「墓石」といった、楽しい明るいイメージからは遠いアイテムが頻出するあたり、「ゴーリーだなあ」と思う。
猫本じゃないから紹介しないけど『 自殺うさぎの本 』にも通じる何かがあるな。
ゴーリー登場以降、アメリカでは、こういったブラックユーモア的なナンセンス絵本が流行ったのかな?
十冊ぐらい持っている、ゴーリー絵本の中では、『 うろんな客 』が、一番好きだけど、二番目がこの本。
やっぱりね、猫だし。
ちなみに、私が一番好きな猫は、29番の猫で、とがった岩の上に背中を下にして寝ている。
この絵本の読書会をしたら、皆、お気に入り猫が違うんだろうな。
読書会って、今のところ参加者経験しかないけれど、いつか自分で主催して、この絵本を課題本に、猫本好きさんや、絵本好きさんと語り合えたらいいなー
キャテゴーリー
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